子どもの親権をめぐる問題
令和7年3月20日
国際的な子の連れ去り問題について
国籍の異なる父親または母親のいずれかが居住地の法律に反し、もう一方の親の同意無しにお子さんと一緒に海外に出国することで、「子の連れ去り」として問題になるケースが発生しています。ハーグ条約(国際的な子の奪取の民事上の側面に関する条約)に関しては、外務省HPをご覧ください。
お子さん(未成年者)の旅券等申請について
旅券法に基づき、お子さん(未成年者)の旅券や帰国のための渡航書の申請を受ける際、申請書内の「法定代理人署名」欄に父親か母親(法定代理人)のどちらか一方に旅券等の発給に同意する旨の署名が必要です。しかし、一方の親から旅券等の発給に同意しない旨の意思表示がなされた場合には、有効な父母(法定代理人)の同意が存在しないことになるので、そのお子さんの旅券等の発給はできなくなります。
家庭問題に関する相談について
日本人の親の中には、外国人の相手の方とのコミュニケーション・ギャップや価値観の違いによるストレス、虐待など深刻な事態に直面した場合の戸惑い、外国における孤独感などから、お子さんと一緒に日本に帰ってしまおうと思われる方もいらっしゃるかと思います。当地には、家庭の問題、虐待に対する人権の面からの対応を行っている団体及び機関が多くあり、中には日本語で対応してくれる機関もありますので、一人で悩まずに、早めに各種団体・機関や周囲の人にご相談されることをお勧めします。
<参考>
※ 以下の文章は当館作成の文書でなく、当館からの委嘱にもとづき、当地弁護士事務所が調査した2014年3月の内容であり、参考として掲載するものです。韓国国内の主な公的相談機関
機関名 | TEL | ホームページ |
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「タヌリコールセンター」 (24時間365日生活相談、通・翻訳、暴力被害相談及び緊急支援サービス) |
1577-1366 (日本語担当者在籍) |
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ソウル特別市ハンウルタリ | 02-843-5431 (日本語不可) |
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韓国移住女性人権センター | 02-3672-7559 (日本語不可) |
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中央児童保護専門機関(児童虐待申告) | 1577-1391 (日本語不可) |
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ソウルタサンコールセンター | 02-120、 02-731-2120 ARS 9 +3番 (日本語選択) |
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ソウルグローバルセンター | 02-2075-4180 (日本語選択3番) |
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