最近、特に韓国において日本の放射線量等についての関心が高まっていることを踏まえ、日本の首都(東京)、福島県(福島市・いわき市)及び韓国の首都(ソウル)の空間線量率について、今後、原則として大使館休館日等を除く毎日更新することとし、過去の記録についてもアーカイブ化することとしました。
以下に示すとおり、日本の下記3都市の空間線量率はソウルを含む海外の主要都市のそれと比較しても同等の水準です。なお、天候などの違い(注)により、環境中の放射線量は変動します。日本政府としては、今後も科学的根拠に基づいた正確な情報を提供し、透明性をもって丁寧に説明していく考えであり、日本の放射線量についての韓国国民の理解が深まることを希望します。
(データの出典)
・福島市(県北保健福祉事務所)・いわき市(いわき合同庁舎):福島県環境放射能監視テレメータシステム(福島県危機管理部放射線監視室測定)
・東京(新宿):原子力規制庁放射線モニタリング情報(東京都健康安全研究センター測定)[令和4月15日以降] [令和4月14日まで]
・ソウル:韓国原子力安全技術院IERNet
※ 上記の各ウェブサイトより、他の地点のデータも閲覧可能です。
(注)通常、測定される空間線量率は、大地などからの自然放射線によるものですが、放射線は建物の壁や床、天井中に存在する天然の放射性物質からも出ています。例えば建物やトンネルの内部等では外部よりも放射線の量は多くなりますし、外部でもコンクリート建物が多い市街地では、空間線量率の値がやや高めになることがあります。
また、雨が降ると,空気中に漂っているちりが雨で地表に落とされて、結果としてちりにふくまれていた比較的短寿命の天然放射性物質(鉛-214:半減期約27分、ビスマス-214:同約20分等)が地面に集められることになります。その結果,雨の日には一時的に空間線量率が高くなることがあります。
(参考)新潟県防災局放射線監視センターホームページ「天気や場所により放射線量が違う理由について教えて」
※ 放射線による健康影響等については、環境省ホームページの「放射線による健康影響等に関する統一的な基礎資料」(日本語 / 英語)を御覧ください。