令和7年度外務大臣表彰授与式の実施(6月16日)

令和7年6月20日
6月16日、ソウル市内のホテルにて開催された60周年記念レセプションにおいて、令和7年度外務大臣表彰授与式が行われました。今回の授与式では、日本と韓国との友好親善関係の増進に特に顕著な功績のあった8個人・団体に対し表彰状が授与されました。
 


外務大臣表彰は、多くの方々が国際関係の様々な分野で活躍し、我が国と諸外国との友好親善関係の増進に多大な貢献をしている中で、特に顕著な功績のあった個人及び団体について、その功績を称えるとともに、その活動に対する一層の理解と支持を国民各層にお願いすることを目的としています。
 
今年度の受賞者・団体の功績概要は以下のとおりです。

 

ピアニスト・李京美(イ・ギョンミ)氏



たとえ日韓に意見の相違があっても音楽の美しさを通じて平和に結ばれることができるとの信念の下、音楽を通じて日韓の文化交流の促進に尽力。​2011年の日中韓サミット晩餐会での演奏の他、日韓親善交流音楽会、日韓友情音楽会、日韓国交正常化50周年公演で演奏するなど、長年にわたり、両国の交流に大きく貢献され、今回の日韓国交正常化60周年記念レセプションでも演奏を披露。  

 

韓日親善協会中央会事務局長​・玉経根(オク・キョングン)氏


1993年から韓日親善協会中央会渉外部課長、部長を務め、2004年から現在まで事務局長として、日韓両国間の政治、経済、文化等各分野における民間レベルでの交流を通じて、親善友好関係の発展に貢献。韓国国内の地方支部だけでなく、日本側の日韓親善協会中央会との連絡及び調整も一手に担い、日韓両国の親善協会中央会の円滑な連携にも大きく貢献。
 

韓日協力委員会事務総長兼理事・呉龍洙(オ・ヨンス)氏


韓国観光公社職員として東京、大阪、福岡支社等で勤務し、長年、日韓の観光業務に携わった観光マーケティングの専門家であり、2014年から韓日観光研究所を設立して所長を務めた。多数のセミナーで日韓の地方観光政策等に関する講演を行ったり、「旅行新聞」や「大邱新聞」でコラムニストとして活動したりするなど、日韓間の観光交流を促進。​豊富な実務経験を基に日韓両国の政府・自治体・団体の諮問活動を行う等、日韓の観光業界で精力的に活動。
 

日韓交流おまつり運営委員長・田中将志氏


2012年に日韓交流おまつり運営委員長に就任。長年、韓国関連業務を行ってきた経験や人脈を生かし、就任以降、同おまつりを、コロナや日韓関係悪化時にも毎年実施し、2024年の参加者は6.5万人にも及ぶ等、両国最大規模の民間交流行事へと成長させた。​加えて、同おまつりを通じた日韓の人的交流の重要性についてのメディア発信や、当地における日本文化の紹介にも尽力し、日韓の相互理解の促進や日本文化の振興に貢献。  

 

国民体育振興公団理事長・河亨柱(ハ・ヒョンジュ)氏


学生時代から日本の伝統的スポーツである柔道を学び、1984年のロサンゼルスオリンピックでは柔道において韓国人初の金メダルを獲得するなど選手として優秀な成績を収めた後、1999年から長きにわたり(社)韓国青少年スポーツ文化院理事長を務め、柔道の普及、国際化に大きな役割を果たした。​また、(社)釜山韓日交流センターにおいて理事を務め、日韓間の民間レベルでの友好親善増進に寄与したほか、日本の中京大学において教鞭を執り、後進の育成や日韓選手間の友好促進に努めた。
 

社団法人韓日未来フォーラム


※写真は宋政炫(ソン・ジョンヒョン)運営委員長。

2005年に日韓両国間の深度のある知的交流と協力強化、相互理解増進を目的に設立。日韓間のイシューをテーマに関連分野の専門家、政策担当者、研究者、ジャーナリスト、一般市民、大学生等が参加する開かれたフォーラムを開催し、未来志向なテーマで多様な角度からの意見交換等を通じて、日韓交流や相互理解に貢献。​また、2012年から在韓日本大使館公報文化院と全国大学生演劇大会を共催し、韓国の大学生が日本語学習成果を発表し、相互交流する場を提供。
 

ソウルジャパンクラブ(SJC)


※写真は松浦哲也理事長(韓国三菱商事社長)。

1997年、ソウル日本人会、ソウル商工会、JV(ジョイントベンチャー)会が合併して発足した韓国最大の日系コミュニティ。​長年にわたり、日本人学校の運営支援、在留邦人の安全対策、ビジネス環境改善に向けた韓国政府への建議事項の提出、各種セミナー・勉強会の開催、日韓交流の支援・協力、ボランティア活動等に取り組み、日本と韓国の友好親善に寄与した。  

 

特定非営利活動法人 大分県海外教育支援機構​


※写真は三宮康司理事長。

2007年の設立後、2008年に済州特別自治道教育委員会の推薦者に対し奨学金を授与したことを皮切りに、平成21年以降は在済州総領事館及び済州特別自治道韓日親善協会と共催で「日本語弁論大会(後に高校生日本語スピーチ大会へと変更)」を毎年実施し、優秀者を「九州体験学習」に招待することにより、日韓相互理解の増進及び両国の友好親善に寄与。​済州道における行事のみならず、2014年に在韓国大使館と韓国日本語教育研究会がソウルにて共催する高校生日本語スピーチ大会に協賛するなど、文化交流事業に積極的に貢献。