韓国におけるジカウイルス感染症患者の発生
3月22日、韓国保健福祉部は、ブラジルから帰国した韓国人男性にジカウイルス感染の陽性反応が確認された旨報道発表しました。
なお、同人は現在大学病院にて快方に向かっており、感染媒体である蚊の活動時期でないため、韓国内における二次感染の恐れも低いと伝えています。
韓国保健福祉部のHPに掲載されている報道参考資料の仮訳を当館にて作成いたしましたので、以下のとおりお知らせいたします。
なお、掲載情報は、下記サイト(韓国サイト)より確認できます。
(http://www.mohw.go.kr/front_new/al/sal0301vw.jsp?PAR_MENU_ID=04&MENU_ID=0403&page=1&CONT_SEQ=330609)
● ジカウイルス感染症、海外流入事例発生
-43歳男性で、ブラジル出張時感染、現在健康状態は良好
-疾病管理本部、ジカウイルス発生国旅行客対象の予防規則遵守を繰り返し要請
□ 疾病管理本部(本部長チョン・ギソク)は、国内でジカウイルス感染症が疑われる患者に対して遺伝子検査を実施した結果、3月22日に確診となったと明らかに
した。
○ 患者は43歳男性L某氏で、2016年2月17日から3月9日まで22日間ブラジル北東地域
* 出張中に蚊に噛まれ、3月11日帰国時には症状はなかった。
* ブラジル セアラ州(ジカ患者発生地域)
○ 3月16日に発熱があって3月18日全南(チョンナム)光陽(クァンヤン)所在の医療機関を初めて訪問した以後、3月19日から筋肉痛、発疹があったため、
3月21日再び医療機関に訪問、ジカウイルス感染症が疑われ、医療機関が保健所に申告して光陽市(クァンヤンシ)保健所が検体採取および事例調査を行った。
○ 全南(チョンナム)保健環境研究院と国立保健研究院で行った遺伝子検査(RT-PCR)結果で陽性反応を示したため確診とし、現在は発熱がなく発疹が落ち着
いて好転中だ。
○ 患者は、隔離治療は要らないが、国内に流入した初の事例であることをふまえて全南(チョンナム)大学校病院に入院して臨床的観察と追加的な精密検査と
疫学調査を進める予定であり、配偶者に対しても疫学調査を行う予定だ。
○ 韓国政府は、ジカウイルス感染症の追加流入および拡散防止に向けたあらゆる措置(検疫、地方自治体蚊防除作業等)を持続する予定だと明らかにした。
□ 疾病管理本部長は、今回の事例のような発生国旅行客による追加流入の可能性は持続的にあるので、妊婦はジカウイルス感染症発生国への旅行を自制し、
発生国旅行客に対しては下のような行動規則の遵守を強調した。
-第一、ジカウイルス感染症発生国旅行客は、旅行中には防虫網あるいは、カヤがある宿舎を利用し、長袖衣類と明るい色の服を着用して、適切に蚊忌避剤を
使ってください。
-第二、発生国から帰国した旅行客は先に入国時空港に発熱など症状がある場合、必ず検疫官に申告してください。
-第三、帰国後2週内に疑い症状*が現れた場合には、疾病管理本部コールセンター109に申告し、指針に従い近い病院・医院を訪問して旅行履歴を知らせて
診療を受けてください。
* 発熱または、発疹と共に次のような症状が一つ以上伴った場合:結膜炎(眼球充血)、関節痛、筋肉痛、頭痛
-第四、ジカウイルスは日常的な接触では伝染にならないが、まれに輸血や性接触を通じて感染することがあるので、症状がなくても帰国後1月間は献血を
しないでください。
-第五、帰国後、男性の場合は性関係は最小2ヶ月間避けたり、コンドームを使い、配偶者が妊娠中の場合は妊娠期間中の性関係を避けたりコンドームを
使い、妊娠可能な女性は最低2ヶ月間は妊娠を延ばしてください。
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