| Ⅰ.韓国経済の現状 1.経済動向
(1)GDP成長率他(参考1).
■ GDP成長率は、2004年には5%を目標としていたが、4.6%にとどまった。2005年上半期は更に、輸出の伸びの鈍化などにより3.0%へ下落。
■ インフレ率は、2004年夏頃、原油価格の高騰等の影響から上昇したが、同年後半に3%台を回復している。
■ 失業率は3%台の低水準だが、失業率に反映されない求職断念者が多く、また、青年層が失業者の半数近くを占めている。
参考1:韓国の主要経済指標(単位:%、出典:韓国銀行、統計庁、財政経済部)

(GDP成長率は、2003年より経済統計の基準年度が、1995年から2000年に変更されたため、2002年につき各々を基準年度とした場合の数値を併記。失業率は季節調整前、各年の12月の数値。消費者物価指数は、各年の12月の対前年同月比。)
※リスク要因
■ 家計負債は増加しており(478兆ウォン(2005年3月末。対2004年末比約3兆ウォンの増加))、所得格差の拡大に伴う、低所得者層の消費心理の悪化など、消費の冷え込みが続く。
■ 原材料価格や原油価格の高騰が、貿易収支の悪化へと繋がる懸念や、消費心理の萎縮を生む。
(2)金融市場等
■ 株価は、2005年4月下旬から上昇基調。8月1日現在1115.98P。ウォン/ドルレートは、8月1日現在1,025ウォン。
■ コール金利の誘導目標は3.25%(7月)。内需を喚起する等のため、2004年11月に0.25P引き下げて以来9ケ月継続中。
■ 外貨準備高は、日本、中国、台湾に次ぎ、世界4位の水準。2005年6月末で2,050億ドル。
■ 韓国は1999年9月以降、純債権国(対外債務は、1997年の1,592億ドルがピーク)。
2.対外収支・投資
(1)貿易収支(参考2、参考5(次頁))
■2004年、294億ドルの黒字(前年比144億ドル増)輸出:2,538億ドル輸入:2,245億ドル
2005年のこれまでの推移


■中国との貿易拡大:2003年に初めて第1位の輸出先となり、2004年も他の主要輸出先を凌ぐ伸びを見せた。輸入先としても2004年に第2位に上昇(2003年には第3位)。2004年の対中貿易収支は、202億ドルの黒字。
(2)投資(参考3)
■2003年には65億ドル(4年連続で減少)と落ち込んだが、2004年には回復し、128億ドルとなった。
2005年のこれまでの推移

参考2:対世界貿易収支(単位:百万ドル、出典:産業資源部)
参考3:外国人直接投資(単位:百万ドル、出典:産業資源部)
Ⅱ.日韓経済関係
1.貿易(参考4)
■慢性的な対日貿易赤字。(理由)韓国の産業構造(日本から中間材、資本財を輸入し、製品に加工して輸出する)に起因するもの。
■赤字額は、2003年の190億ドルから、2004年には244億ドルに拡大し、初めて200億ドルを突破(韓国・産業資源部)。
2005年のこれまでの推移

2.投資
■1998年以降、対韓投資環境は大幅に改善。輸入多角化制度撤廃、日韓投資協定の発効等による。..
■2001年以降、対中投資へのシフト等により減少傾向にあった日本からの対韓投資は、2003年の5.4億ドルで底打ちし、2004年には、前年の4倍超の22.5億ドルへと回復。
2005年のこれまでの推移

3.主な案件
(1)日韓FTA締結交渉
■2005年内に実質的に交渉を終了することで一致。
■第6回会合が2004年11月に開催された。
(2)日韓社会保障協定..年金の二重加入の防止等が目的。
■2005年4月1日発効。
(3)日韓税関相互支援協定..税関当局間で情報交換等の相互支援を行うことが目的。
■2004年12月13日発効。
参考4:対日貿易収支
(単位:百万ドル、出典:産業資源部)

参考5:国別貿易

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