|
日時/場所 : 2009年11月18日(水) 午後7時より
在韓日本大使館公報文化院 3階 ニューセンチュリーホール
主催 : 間三パートナース(http://www.gansam.com/)
後援 : 東亜日報、Seoul Japan Club(SJC)、在韓日本大使館公報文化院
協賛 : 韓国フジゼロックス、韓国味の素、韓国YKK、みずほコーポレート銀行
観覧方法 : 事前電話予約制、11月10日より先着順、電話受付(無料公演)
電話予約及び問合せ : 在韓日本大使館公報文化院 02-765-3011(内線:123, 120)
☆韓国と日本の間に最も高い壁がたちはだかった暗黒の時代、奇跡のように結ばれた韓日の心と心の絆があった。
今から90年前、3・1独立運動が武力弾圧され、対立と憎悪が厳しかった暗黒の時代、愛と友情によって、懸命に韓日両国の架け橋になろうとした人々がいた。芸術への愛をもとに、奇跡のように心を寄せ合い、絆を結んだのである。
日本から橋を架けようとしたひとりは、宗教哲学者であり、民藝運動の父として知られる柳宗悦。朝鮮の美術に魅せられた宗悦は、隣国への理解と愛を訴え、批判の矛先を果敢に当局に向けていった。警察の執拗な看視や妨害にも怯まず、宗悦は勇気を持って人道主義に基づく理想を説き続けた。
いまひとりの日本人は、宗悦の妻であり、アルト歌手であった柳兼子。夫の理想に共鳴し、悲しみに打ちひしがれた朝鮮の人々に、歌によって愛と勇気を贈ろうとした。3・1運動から1年後、朝鮮での初の西洋音楽の独唱会になるというリサイタルを京城(ソウル)で開き、朝鮮の人々の間に圧倒的な共感を巻き起こした。
そして、ふたりの理想主義に共感し、朝鮮の側から手を差し伸べたのが詩人の南宮璧。同人誌「廃墟」の中心的メンバーだった南宮は、留学先の日本で柳宗悦に親しみ、その朝鮮理解に貢献する。また音楽を愛した南宮は、兼子の歌を朝鮮の人々に届けようと奔走、創刊まもない東亜日報が主催する初の文化事業として招聘した。それは、3・1運動の挫折によって、心に「廃墟」を抱えていた朝鮮人の胸に、芸術よって生命の息吹を与え、生きる力を取り戻そうとする悲願だった。
宗悦、兼子、南宮と、国を越え、民族を超えて、愛と友情との手が結ばれた。1920年5月4日、柳兼子の独唱会が、朝鮮人男女の圧倒的歓呼に迎えられて開催された。愛と友情によって開かれた音楽会は慈善公演で、収益金は朝鮮の文化活動に全額寄付された。
☆歌と朗読によって蘇る、国と民族を超えた愛と友情の物語
上記の歴史的事実をもとに書かれたノンフィクション小説、多胡吉郎著「柳兼子・朝鮮を歌う」(Book21刊)を原作としつつ、柳兼子が当時朝鮮の人々を前に披露した音楽会の一部を再現、また、朝鮮への愛に溢れた柳宗悦の文章と、朝鮮人青年の純な魂が綴られた南宮璧の詩や日記を読み上げ、朗読音楽会として再構成する。読み物では実際の音で伝えようもなかった兼子の歌を中心軸に据え、要所要所で朗誦される宗悦の文章と南宮の詩が、歌の感動をさらに盛り上げる。
暗黒の時代に、国境や民族という「壁」を越えて紡がれた奇跡の友情の物語は、今、歳月を超え、音楽と文学の「垣根」をも越えて、21世紀にふさわしい韓日相互理解の新たな種となるべく、永遠の人間の価値を奏でるのである。
出演 : 多胡吉郎 (柳宗悦役)、メゾソプラノ 金信子 (柳兼子役)、ピアニスト 申秀貞 (伴奏)、ユ・ジェヒョク (詩人 南宮壁役)
|